ペット予防医療センター

診療項目

検査科

ペット予防医療センターでは、ペットの健康維持や、病気発見のためにワンちゃんネコちゃんの各種検査を行うことができます。診療所で可能な検査とその方法、目的をお知らせします。

血液検査

血液検査を受けましょうワンちゃん、ネコちゃんの血液検査は、人間とほぼ同じ項目でさまざまな病気や体の状態がわかります。血液検査は、大きく分けて「CBC検査」と「生化学検査」の2種類があります。

動物は体調不良を言葉で伝えることができませんが、血液検査で体のどの部分に異常があるかなどをある程度特定することができ、場合によっては病名もわかることがあります。

5~6歳までは1年に1回、シニア(7歳以降)は1年に2回、病気の早期発見・早期治療のためにも定期的に検査を受けることが望ましいです。

CBC検査 赤血球数、白血球数、ヘモグロビン濃度、血小板の数値などがわかります。
生化学検査 血糖値、肝機能、腎機能、骨、腸、筋疾患、神経疾患、ホルモン病などがわかります。

尿検査

人間と同じように動物の尿にも様々な病気の影響が現れますので、尿検査は血液検査同様に病気の早期発見には必須の検査です。尿検査によって、泌尿器系の異常だけでなく、体内のさまざまな臓器や組織の異常もわかります。

・腎臓病、糖尿病、尿路結石、膀胱炎、膀胱腫瘍
・筋、すい臓、肝、内分泌、生殖器疾患など

自宅で新鮮な尿を採取できれば、痛みもなく検査でき、ペットへの負担がかからない検査です。
尿の量、回数、色、臭い、出方など異常に気付いたら早めに検査を行いましょう。

便検査

いつもと違う便(下痢、軟便、血便、粘膜便など)をした場合、もしくはそれらが続く場合は、一度便検査を行いましょう。(特に子犬は早めに)
形状、色、臭いを獣医に詳しく伝えるためにも、できれば便をもってきてください。

直接法 糞便を直接スライドガラスに乗せ、顕微鏡で見ます。
少量でできるため、家で便が取れなくても院内で採取してできる基本的な検査です。
腸内細菌のバランス、寄生虫の有無がわかります。
浮遊法 飽和食塩水で糞便を溶かし、比重の差を利用して顕微鏡で検査します。
ある程度の糞便量が必要なため、家で採取してきてもらう必要がありますが、直接法では検出しにくい寄生虫卵などを調べることができます。
ウイルス抗原検出キット 肉眼では検出できないウイルスの感染を診断できます。

皮膚に関する検査

ワンちゃんネコちゃんが動物病院に来院する最も多い病気は皮膚病です。皮膚病といっても原因は様々であり、それにより引き起こされる症状も様々です。よくみられる症状として、痒がる・身体を掻く、皮膚が赤い、毛が抜ける、皮膚にしこりがあるなどがあります。

ただ、似たような症状だからと言って同じ原因によるものとは限りません。また、内臓疾患やホルモン疾患、免疫異常が原因で皮膚病を引き起こすこともあります。その為ワンちゃん猫ちゃんそれぞれの症状に応じて必要な検査を行い、原因を特定していきます。

皮膚押捺塗抹検査 病変部にスライドガラスを押しあてて材料を採取しそれを染色して顕微鏡で調べます。これにより皮膚表面の 状態や細菌・酵母菌の増殖がないか調べます。
皮膚掻爬検査 病変部を器具を用いて引っ掻き顕微鏡で観察します。毛穴などにいるダニなどを調べます。
被毛検査 毛の状態を顕微鏡で確認します。カビが毛に感染していないかメラニン色素の様子などの確認を行います。

耳に関する検査

皮膚と同様に耳もワンちゃんネコちゃんに取って問題となる場合が多いです。特に外耳炎は診療所においてもよく目にする病気の1つです。外耳炎になる主な原因として、細菌感染、マラセチア(酵母菌)感染、寄生虫(耳ダニ)異物・できものなどが挙げられます。この原因を調べる為に検査を行います。

耳鏡検査 耳の穴を耳鏡という器具を使って観察します。主に寄生虫、耳垢、異物・腫瘤の有無やその程度、耳道壁の状態(赤みがないかどうか、腫れていないかどうかなど)を観察していきます。
耳垢検査 耳垢を採取してそれを顕微鏡にて観察します。耳ダニ、細菌、マラセチアの有無など外耳炎の原因について調べます。

眼に関する検査

当院では以下のような目の検査をおこなうことができます。

シルマ涙液検査 ろ紙を瞼の下に入れ、涙液量を測定します。ドライアイの検査に使用されます。
フルオルセイン染色 黄色染色液を目に垂らします。角膜潰瘍の検査に用いられます。
視覚機能検査 眩目反射:強い光を当てた時に目をつぶる反射です。網膜、視神経異常などにより低下します。
瞳孔対光反射:光を当てた場合の瞳孔の動きを見ます。網膜、視神経、動眼神経、虹彩の異常などにより低下します。

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